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209話 標的は……

last update publish date: 2026-08-01 10:59:09

「どうしました?」

そう白々しく聞くと、愛沢くるみが泣きそうになりながら言う。

「これ、見てください! 私のシミ! 黒くなってる!」

ほとんどパニック状態でそう言う愛沢くるみ。

(君はもっと酷い事をして来ただろうに)

こういう連中は自分自身が害を被る事には敏感なのだ。

「まぁ、座って。落ち着いて」

そう言いながら僕は僕自身が調合したグランド・クィーンが良い仕事をしている事に満足する。

(さて、ここからどうするか……)

僕はそう考えながら、一つのアイデアを思い付く。

「まずは愛沢さん、あなたの現状をお調べしますね」

そう言って僕は問診を開始する。

◇◇◇

「はい、もしもし」

そう言いながら賀神怜が分析室を出て行く。私は佐伯燈が解析した、レプリトールディザスターの解析を進めようと考える。

目の前で佐伯燈がこの悪魔の構造式をあっという間に解体し始めた時、私は何も出来なかった。

(このままでは私が無能扱いになってしまう)

そんな焦りが私を追い詰める。

そんな私が思い出したのはEMSO本部で言われた言葉。

「何か困った事があったら、連絡しなさい」

そう言ったのはEMSO本部の本宮啓二だ。

本宮
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